プロフィール

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ミアミン

ホワイトハッカーを夢みて、セキュリティアカデミーでお勉強中のミーアキャット。心配性でやさしい性格で、「みんな無事ミア?」「危険はないミア?」が口癖。ちょっとしたことですぐに「キャッ!」と動揺しがち。

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仲村 和樹

2021年に中途で入社。Webアプリケーション診断やAttack Surface調査を主に担当しています。趣味はボルダリング。

「年に一度の脆弱性診断」とは限らない!

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ミアミン

仲村さんこんにちは!今日は「脆弱性診断を実施するタイミング」を教えてほしいミア。毎年決まった時期に計画的に実施するものではないミア?

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仲村さん

毎年決まった時期に脆弱性診断をすることは、セキュリティリスクを特定し必要な対策を講じることにつながり、結果としてシステムのセキュリティを堅固にしてくれるので、とても大事です。ただ、この「計画的」というのは、「毎年」、「〇年おき」のように一定の期間ごとに計画しておくだけではないんです。

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ミアミン

なるほど、期間だけじゃないんですね。では、具体的にはどのようなタイミングで脆弱性診断を行えばいいミア?

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仲村さん

脆弱性診断を行うのに最適なタイミングは大きく分けて3つあります。

1.システムリリース前の脆弱性診断

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仲村さん

新しいシステムのリリースは、企業の競争力を高め、企業の成長への投資となりますが、同時に新たなセキュリティリスクをもたらす可能性があります。

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ミアミン

たしかに、新しいシステムをお客さんにリリースしてから何か危険性が見つかったら、大事件ミア!

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仲村さん

そうなんです。特に、新しい技術領域に踏み込む際には、未知の脆弱性が存在する可能性が高まります。このため、新システムのリリース時には、そのシステム固有のリスクを特定し、対策を講じるための脆弱性診断が不可欠です。

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ミアミン

安心してリリースするためにも、まずは弱点を見つけて対策しておくことが重要ミア。

2.重大なシステムアップデート時の脆弱性診断

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仲村さん

システムのアップデートは、機能の向上や既知のバグの修正を目的としていますが、新たな脆弱性が混入するリスクも伴います。特に、大規模なアップデートや、セキュリティ関連の更新が行われた場合、これらの変更が新たな脆弱性を生じさせる可能性があります。

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ミアミン

システムも人も、ミーアキャットも同じ……新たな挑戦をして、大きく成長していくには常にリスクが伴うもの!でも、あらかじめ脆弱性診断を行っておけば、そのリスクにも対策できるミア?

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仲村さん

そういうことです!システムのアップデート時に脆弱性診断を行うことにより、これらの変更がもたらすリスクを迅速に特定し、必要な対策を講じることでシステムのセキュリティを継続的に維持することが可能になります。

3.定期的なセキュリティチェックとしての脆弱性診断

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仲村さん

テクノロジーの進歩とともに、サイバー環境における脅威の形態は絶えず変化し、脆弱性も日々発見されています。これらに対応するためには、継続的なセキュリティ管理が不可欠です。定期的な脆弱性診断は、システムのリスクを継続的に評価し、必要に応じて対策を講じるための重要な手段です。

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ミアミン

定期的な脆弱性診断もやはり重要なのですね。どのくらいの頻度で実施したらいいミア?

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仲村さん

健康診断のように年に一度、またはそれ以上の頻度で脆弱性診断を行うことにより、企業は新たな脆弱性に迅速に対応し、システムをセキュアな状態に保つことができます。

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ミアミン

キャッ!なんと、年イチ以上の頻度で行うこともあるのですか……!

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仲村さん

そうなんです。定期的なセキュリティチェックは、直接的なリスク特定だけでなく、企業のセキュリティポリシーの更新、従業員のセキュリティ意識の向上、そして最新のサイバー脅威に対する防御策の強化にも寄与しますからね。
セキュリティ意識が高まっている昨今では、企業が独自にセキュリティポリシーを定めている場合やPCI DSS準拠対応および金融機関など、定期的な脆弱性診断の実施が必要なケースも増えてきていますよ。

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ミアミン

そんなにしょっちゅう脆弱性診断を行って、「結局何のリスクもないじゃないか」と、オオカミ少年状態になってしまうことはないミア?

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仲村さん

いえいえ!脆弱性診断は、企業のサイバーセキュリティを強化し、ビジネスを保護するために不可欠なプロセスです。脆弱性を狙ったサイバー攻撃の被害にあった場合には、信頼が低下し売上が減少する可能性があります。サイバー攻撃の被害への対応や信頼回復には膨大なコストがかかることが見込まれますので、こういったコストを低減するためにも、計画的な脆弱性診断を行っていきたいですね。

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ミアミン

なるほど、「備えあれば憂いなし」ミア。ただ、脆弱性診断にもそれなりに手間やお金がかかるミア……。

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仲村さん

たしかに、企業が保有するシステムは多種多様ですから、毎回、保有するすべてのシステムに対して脆弱性診断を行うのは難しいことも考えられますよね。そのような場合は、システムごとにどのようなタイミングで脆弱性診断を行えばいいか、セキュリティコンサルタントに相談してみるといいですよ。

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ミアミン

それぞれのシステムに合わせたタイミングで脆弱性診断を行うという手もあるのですね。今日はいろいろ教えてくれてありがとミア!

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